米のプロ!米農家さん直伝のお米の保存方法と炊き方
「お米って時間がたつと傷むの?」
「高い米を買ったけど、ずっとおいしく食べられる保存方法って?」
「おいしいお米をさらに美味しく炊く方法ってあるの?」
福井のつくりてマルシェ『おっけの』とは?
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目次
こんにちは、『つくりてマルシェ おっけの』店主の木村です。
みなさんは、普段どのようにお米を保存していますか?意外と知られていませんが、お米を正しく保存しておくことで、購入してから最後まで美味しく食べることができるそうです。
反対に保存状態が悪いとすぐに劣化してしまい美味しさも半減してしまうとか。私自身、購入した米袋のままでキッチンの隅に置いていましたが、この保存方法はNG!じつは、購入した米袋には小さな穴が開いていることがあり、お米を劣化させてしまうそうです。
そこで今回は、先日、米農家さんに取材してきた内容も含め、お米の正しい保存方法や炊き方などを解説いたします。ぜひ、参考にしていただけたらうれしいです♪
米の豆知識
米の賞味期限
そもそもお米は生鮮食品なので賞味期限や消費期限の表示はありません。ですが、肉や野菜などと同じように、なるべく早めに食べきってしまうのがおすすめです。時期によっても目安が異なり、寒い冬の時期は2ヵ月、春秋は1ヵ月、暑い夏の時期は約2週間といわれています。ただし、冬の時期でも暖房のきいたお部屋に置いておくと期限が短くなるそうなので注意しましょう。
もちろん目安を過ぎても食べられなくなるわけではありません。お米の味や香り、ツヤや粘りを楽しみたい場合には、季節ごとの適正期限内に食べてしまうのが良いみたいですね。
また、玄米の状態での保存期限は1年といわれています。ですが白米同様、保存方法によっては目安が大きく異なってきますのでご注意ください。
米に最適な環境ポイント①
おコメの保存に適した温度は、10℃〜15℃といわれており、高温や日光があたる場所は避けるようにすると良いみたいです。おコメはとっても繊細です。温度が高い場所や日の当たる場所に保存していると、おコメが乾燥して砕けてしまうことも。そうなると、おコメの美味しさのひとつでもある、もっちり感がなくなりべちゃべちゃとした食感になってしまうそうですよ。
米農家さんいわく、お米を研いだ1回目のお水を砕けたお米たちがいきおいよく吸ってしまうそうです。1回目のお水には、お米についていた不純物やニオイが混じるため吸収はおさえたいところですね。
米に最適な環境ポイント②
コメは湿度や湿気にも敏感です。湿度の高い場所や湿気の多い場所などで米を保存しておくと、カビが生えてしまうおそれがあります。水回りの近くには保存せず、風通しのよい場所を選ぶことがポイント。キッチンにスペースがないからといって、シンクの下に保存するのもNGのようです。じつはシンク下の収納スペースは湿気がたまりやすいといわれており、コメの保存場所としてはおすすめできないそうです。
おすすめの保存方法
冷蔵庫で保存する
お米の保存におすすめの場所として、冷蔵庫の野菜室が挙げられます。野菜室は野菜の鮮度が保てるよう、湿度を高く保つ役割があるので、乾燥や酸化、カビからお米を守ることにも適しているそうです。野菜室に入れる際は、空気にふれないよう密閉性の高い容器や袋に入れてから保存するのが良いそうです。
もし野菜室に入らない場合は冷蔵庫でもOKといわれています。その際は、冷気が直接当たらない場所がベストのようです。
自宅にあるものだとペットボトルやジッパーバッグなどもおすすめです!食べる分ずつ小分けにしておけば、炊くときに便利ですね。
米びつで保存する
少量のお米は冷蔵庫に保存できても大量のお米は難しいですよね…。そんなとき活躍するのが定番の米びつです。近年では米びつに見えないおしゃれなタイプもあり、ライスストッカーとも呼ばれています。
米びつを常に清潔に保たせるため、中に入ったおコメを使い切ったら、その都度きれいに洗うのがポイントです。洗った米びつは、お米の劣化を防ぐため、完全に乾いてからご使用ください♪
短期間保存する場合
短期間であれば常温保存もOKといわれています。その場合も密閉できる容器や袋を使って、湿度や湿気からお米を守ってあげてくださいね。陽の当たらない風通しのよい場所を選んで保存しましょう。あくまで短期間の保存ですが、ペットボトルを使えばお米がなくなった際にそのまま処分できるので便利ですよ。
美味しい基準って米の品種ではない!?
米の種類と特長
お米には、コシヒカリ、ササニシキ、あきたこまち、いちほまれ、ひとめぼれ、ゆめぴかり、つや姫、ミルキークイーンなど…いろんな品種があり、それぞれに特長があります。
- こしひかり
日本の代表的な米といわれているほど、有名な品種です。日本全国で栽培されているコシ ヒカリの魅力は、炊きあがりのツヤが美しく強い旨みと粘りにあります。しっかりとしたお米の甘みを楽しめます。 - ささにしき
あっさりとした味わいのササニシキは、寿司ネタの味を邪魔しないとお寿司屋さんや和食店などで好まれる品種です。他の品種よりもほぐれやすく、雑炊やリゾット、チャーハンなどに合うといわれています。 - あきたこまち
美味しいと感じる白米には、香りや旨味、粘りや歯ごたえなどが基準として挙げられます。その基準のバランスが良いといわれているのが、あきたこまちです。あっさりしながらもしっかりとした甘みや旨味がある品種です。
自分に合う「マイお米」を探してみるのも楽しそうですね♪
同じ品種でも食味が変わる理由
おいしいお米を作るのに大切な要素は、「気候」「きれいな水」「栄養のある土壌」といわれています。お米界のレジェンドでもあるコシヒカリは、北は東北から南は九州と幅広く栽培されており、その土地土地で気候や水がまったく違います。気候や水が違えばお米の食味も変わるそうです。同じコシヒカリでも東北産は比較的柔らかく粘りが強い特長があり、南下するにつれ粘りが弱まるといわれています。
米農家さんいわく、同じ産地でも海に近い田んぼと山に近い田んぼでは、お米の食味が変わるそうです。お米作りって奥深いですねっ!
米作りに適した土地「福井県」
筆者の出身地でもある福井県は米の生産地で有名です。こしひかりの発祥地もじつは福井県で、近年では新しいブランド米「いちほまれ」が話題となっています。米作りに適した福井県のお米はいずれも米の食味ランキングで高い評価を獲得しています。海や山があり風通しのよい福井県では、すくすくとおいしいお米が育ちます。
米農家さんいわく、福井県は夏の日照時間が長く、夜は山々に囲まれているので比較的涼しくなります。その温度差が美味しいお米を作るのに適しているそうです。昼夜の寒暖差が大きいことで、お米が栄養を蓄えられるのですね♪
美味しい米の選び方
デパートやスーパーマーケットに行くと精米後のコメが並んでいます。精米後のコメは空気にふれたりすると酸化が進んでしまうそうです。なので、できるだけ精米日が新しいものを選ぶと良いみたいです。
また、栽培方法で選ぶのもおすすめ。普通栽培の他に、農薬や化学肥料を一切使用しない無農薬栽培や化学肥料は使用せず、農薬を通常に比べ5割以上削減している減農薬栽培などがあります。
店主推奨!美味しい米を炊ぐ方法
精米の種類と特長
近年、健康志向が高まっていることもあり「分づき精米」が話題になっています。分づき精米したお米は、玄米よりも食べやすく白米より栄養価が高いので人気があります。よく耳にする三分づき、五分づき、七分づきとはどのような精米方法なのでしょうか?
- 3分づき
見た目は玄米に近くポソポソする食感が残りますが、玄米より食べやすいと人気です。栄養素をしっかり摂取したいという方におすすめです。 - 5分づき
胚芽(※)がほぼ残る精米方法で、玄米の約半分の栄養素になるそうです。見た目は白米に近くなり、玄米よりお米の甘みも感じられます(筆者体験談)。
※胚芽(はいが)とは?お米の先についている黄色の部分 - 7分づき
胚芽が残りますが、見た目も食感も白米に近く、玄米よりとても食べやすくなります(筆者体験談)。初めて分づき米を食べられる方におすすめです。
米農家さん直伝のおトクで便利な精米の種類
30kgの玄米を精米すると何kgの白米に仕上がるかご存知ですか?お米の種類にもよりますが、答えは約27kgです。無洗米に仕上げる場合は、さらに少なく26kg程度になってしまうそうです。およそ1割がぬかで食べられないとなると、なんだかちょっぴり損した気持ちになりますね。
そこで、米農家さんがおすすめする精米方法が「 一分づき精米 」です。一分づき精米とは、ぬかと胚芽をほんの少しだけ取り除く精米方法なので、精米後の量はさほど変わりません。また、玄米の栄養素をしっかり残しつつ、炊き方もカンタンなのですっ!玄米をおいしく炊き上げるには、6時間以上の浸漬時間が必要です。なおかつ、お米の表面に傷をつけるため、手のひらですり合わせるようにもみ洗いをしなければなりません。ですが、一分づき米は精米時に傷がつくので、もみ洗いをする必要がなく浸漬時間は1時間程度でOKだとか。さらに、炊飯器によっては白米モードで炊くことができるので、玄米モードのついていない炊飯器でも炊き上げることが可能です。栄養豊富な玄米を食べたくても下準備をする時間のない方にピッタリの精米方法です。ぜひ、試してみてくださいね♪玄米や分づき米は消化に時間がかかりますので、しっかり噛んで召し上がってください。
自宅でカンタン精米
米は精米方法によって保存期間が異なり、保存に一番適しているのが玄米といわれています。その次に白米、分づき米と続きます。分づき米は油分が多いため、精米後は1週間以内に食べきることをおすすめします。最近では、家庭用の精米機が10,000円前後で販売されているので、お米を炊く前に精米しちゃうのも良いかもしれませんね。
米農家さんの体験談では、精米後のお米がいっちばん美味しいみたいですよ♪
米を美味しく食べましょう!
もちろん正しい保存方法や炊き方も大切ですが、人間は視覚からも美味しさを感じることができるといわれています。時間があるときは、お米を土鍋で炊いてみるのも良いかもしれませんね。農家の方々が大切に育ててくれたお米で、毎日の食卓を彩ってみてはいかがでしょうか♪
お米は、とってもデリケート!たしかに古米と新米を食べ比べすると味や香りが違います。保存方法も関係していたのですね。